No.179テニススクール
2025.11.27

みなさんは「テニススクール」という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。しかし、実際の仕組みや雰囲気を詳しく知っている方は意外と少ないのではないでしょうか。
今回は、この「テニススクール」についてお話ししたいと思います。
■レベル分けについて
テニススクールには、一般的に「入門 → 初級 → 初中級 → 中級 → 中上級 → 上級」というレベル分けがあります(スクールにより名称は異なります)。入会時に認定試験のようなものはなく、基本的には自己申告でレベルを選び、都合の合う曜日・時間帯を選択する方式です。
よく誤解されますが、「普通の中学・高校の部活レベル」は、スクール基準ではせいぜい初中級程度です。これを知らずに高いレベルを選ぶと、レッスンについていけず苦労することがあります。
■レベル差に悩んだ体験
私も以前、スクールを変えた際に、前と同じ「中級クラス」を選んだことがあります。しかし初回のレッスンでは、周囲が驚くほどうまい人ばかりで完全に場違いでした。みんなの足を引っ張っているという思いが強く、レッスン後にコーチや生徒に謝るほどでした。「また来てください」と声をかけてもらえましたが、実力差を考えると社交辞令だろうと感じるほど圧倒的でした。話を聞くと、そのクラスの多くは大会に出て勝ち上がることを目的としている人たちでした。悔しいというより、ただただ「場違い」だったのです。その日は何度も謝り、逃げるように帰りました。
次回は曜日と時間帯を変えて参加したところ、レベルが明らかに下がり、無理なく楽しめました。同じ「中級」でも、スクール・曜日・時間帯で実力層がガラリと変わるものなのです。
■「コーチ」という存在
ところで、みなさんにとって「コーチ」という存在も不思議に感じると思います。スクールのコーチは男女問わず技術レベルが非常に高く、指導力にも差があります。人気コーチのクラスが常に満員なのはこのためです。
また、コーチの何気ない一言が、大きな変化をもたらすことがあります。自分では気づけない「癖」を指摘してくれるのは本当に貴重です。例えばテニスでは高い打点で打つことが大切とされます。ほとんどのコーチは単純に「ボールが高い位置にあるときに打ちましょう」と言うだけですが、指導力が高いコーチは「打つタイミングを早くしましょう」と伝えます。この一言だけで、意識の持ち方が大きく変わるのです。
■メンタル面の支え
技術指導だけではありません。たとえば難しいとされるサーブは、正しい動作を身につけるまで年単位で時間がかかり、その途中で恥ずかしい思いをしたり、時にはバカにされることさえあります。そんなとき、根気強く支えてくれるのもコーチです。
■「場」を作る力
すべての生徒が「大会で勝ちたい」わけではありません。多くの人は、技術向上よりも「趣味としてテニスを楽しみたい」気持ちが強かったりします。90分ほどのレッスンで仕事や家庭から離れ、純粋に楽しめる空間を作ること。これもコーチの大切な役割です。
■スクールに通う価値
我々は所詮、気まぐれなテニス愛好家です。しかし、コーチの存在があるからこそ続けられると言っても過言ではありません。社会人になると、誰かにゼロから教わる機会は減ります。年齢に関係なく、「先生と生徒」という関係を再び持つのはとても新鮮です。
興味がある方は、ぜひテニススクールに入ってみてください。きっと面白い体験ができると思います。
■最後に
先日、新しいコーチから「伸びしろしかないね!わくわくするね!」と言われました。
はい、これは丁寧にオブラートで包んだ「下手だね☆」ですが、悪い気はしません。
なぜなら、それがまさに以前からの課題であり、しかも初回で見抜かれたからです。
おかげでまた、自分のテニスを信用できそうです。

